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どこでオーディオをするか?

どこでオーディオをするか?

第2回

今回はどこでオーディオをたのしむか?ということについてお話をしたいと思います。

DVDの時代になり映像が主流の今となっては音響はむしろ二次的なものになりつつあります。そういう意味ではHIFI(高忠実度再生のことでAV(映像と音響)という単語に対して使うことが多い)自体逆にすごくディープな趣味になりつつあります。

映像なしで音楽をじっくりと聴くのですからものすごいイマジネーションの世界なのです。

でも例えば、音楽のコンサートのDVDを映像と音楽をテレビでそして音楽だけをHIFIシステムで聞き比べてみてください。どちらが音楽にぼっとうできるでしょうか?すぐに分かります。

個人差があるかもしれませんが現実のコンサートですら目をつぶって音楽を聴く方が集中できるような気がします。さらに聴くほうだけでなく演奏するピアニストなども目をつぶって演奏に集中している場面をよく見かけます。

私見ですがどうもこれは集中力に関係しているような気がします。映画も集中しないと意外とつまらないのは皆さんご存知のとおりでしょう。

ということで客間などではなく是非オーディオのための一部屋を用意すると音楽に集中できるようになります。書斎なんかと兼用するといいですね。するとケーブルの引き回しやオーディオラックやハード本体もきちっとセットでき性能を最大に引き出すことができます。

HIFIを楽しむ上で一番大事なのはスピーカーのセレクトと完璧なセッティングです。そしてCDプレーヤーやアンプの置き場所やそれをおくラックでも音質はかなり左右されます。簡単に言えばスピーカを含めた全てのセットをガタなくセットするのです。床も完全にフラットではないこともありますし気をつけなければなりません。

またスピーカーセッティングは大事といましたが一つの部屋に一箇所だけベストポジションがあるのです。ピンフォーカスで完全な定位が実現できる場所があるのです。そのような状態で聴くとあたかもコンサートホールの二階の最善列の真ん中にいるようにきこえます。

なぜならばCDを録音するときに録音技師(彼らはトーンマイスターやバランスエンジニアと呼ばれる)はそういう風に録音しているからです。特に優秀な録音の多いレーベルはそういう傾向が強いようです。

すなわち録音技師や演奏家がこう聴いて欲しいという風に再生できるのです。ということは録音の違いホールの違い楽器の違いなども分かります。

オーディオで音楽を楽しむということは機械のグレードアップやケーブル部品などのアクセサリーで音質の違いを楽しむことだけではないのです。グレードアップによって音楽をよりよく理解することも可能ですがセッティングがもっとも重要なことはいうまでもありません。

ヨーロッパ(特にイギリス)ではバジェットHIFIといって安くて良質のCDやアンプとスピーカーをきちっとセッティングして素晴らしい音を楽しむことが主流となっています。これなどはまさにオーディオの基本ですね。ここからスタートするのがお勧めです。

オーディオ装置に必要以上の投資をするのではなく適切なセットをベストセッティングで楽しみましょう。

まとめ

  1. ガタをなくす。
  2. スピーカーの間になるべくテレビなどの大きなものをおかない。
  3. 電源の極性をそろえる。
  4. アンプとCDプレーヤーを重ねない。
  5. 部屋におけるスピーカーのベストポジションを聴きながら探してみる。
  6. 定位を追及する。

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