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SBF親睦旅行:寧波上海ビジネスフォーラム活動報告
開催概要
日時 | 9月6日(土)~7日(日) |
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テーマ | SBF親睦旅行:寧波 |
幹事 | 上海東方和平国際旅行社 島根 崇氏 応援 島根 慶一氏 |
出席 | 32名(内、女性が11名とお子さん2名、参加数および女性数共に過去最多!) |
天気 | 曇り時々雨(SBF旅行始まって以来の伝統?幹事が悪いのか、それとも他に雨男がいるのか) |
はじめに
恒例のSBF親睦旅行は今年で6回目を迎えました。昨年の、鑑真和尚ゆかりの地「揚州市」に引き続いて、日中交流ゆかりの地「寧波(ニンポー)市」へ9月6日と7日に旅しました。
スローガンは
「完成した世界最長の海上大橋・杭州湾大橋を渡って、寧波に行こう」
今年の5月に開通したばかりの、杭州湾大橋を渡ることも大きなテーマでした。
寧波市
寧波市は、近年では良港を活用した大工業団地も整備され、むしろ現代日本人からは工業都市のイメージがあるが、7000年前の遺跡もあるぐらいの歴史遺産都市でもある。
かつて「明州」と呼ばれ、日本の遣唐使船が到着する港として知られ、琉球や日本との交流の窓口となった港町であり、近世では1840年アヘン戦争の結果上海と同時に開港されたという古い歴史を有する、日本とのゆかり深い都市。
寧波市は仏教との関係も古く、後漢時代の保国寺や西晋時代の天童寺、東晋時代の阿育王寺は特に有名で、市の近くには最澄が学んだ天台寺や仏教の四大聖山の一つ普陀山がある。天然の良港に恵まれ古来貿易港として栄え、明代にはそれまでの明州から寧波「波寧(やすらか)の意」と改名され、室町時代の勘合貿易の中国側の受け入れ港。
また、寧波市は著名な学者を多く輩出していることでも知られている。なかでも陽明学者の王陽明や、水戸光圀公の師である儒教学者朱舜水、歴史学者の黄宋義(3人とも余姚の出身) は特に有名。
経済実力は、2003年現在で全国第12位にあり、民間経済が極めて発達している。 また外国からの投資も活発で、2003年の輸出額は188億米ドルに達している。進出企業数は2001年現在で既に、5,040社を数えており、日本企業も460社が進出している。
主な産業は、中国アパレル産業の発祥地でもあり、これがメイン。しかし、プラスティック成型機の生産量は中国NO1であり、関連して金型産業も華東地域NO1。
日本との関係で興味のあるのは畳表の生産量。中国全土の90%を占めており、日本の家庭用畳表の50%以上が寧波製であることは意外に知られていない。
概略旅程
9月6日(土) | 08:15 集合、上海ガーデンホテル(花園) 08:30 上海出発~(滬杭高速)~嘉興~(蘇乍高速)~杭州湾大橋~(同三高速)~寧波(貸切バス約3時間) 昼食:寧波市内レストラン ここから日本語ガイド同行 寧波市内観光:天童寺、阿育王寺、等 夕食:寧波市内の海鮮レストラン「象山石浦漁港」 宿泊:寧波大酒店(四星) |
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9月7日(日) | 道元上陸記念碑と天一閣を見学後、県城・奉化市を経て渓口鎮へ。 渓口鎮観光:剡渓河、玉泰塩舗、豊鎬房、白岩山蒋母陵園、摩詔殿、文昌閣 昼食:寧波市内レストラン 寧波~杭州湾大橋~嘉興~上海到着18:30 |
旅行費 | 2人部屋670元、1人部屋830元+夕食パーティ190元 |
1日目:往路
出発は、定刻ピッタリの8時30分。
揚州までの約3.5時間は、島根慶一さんの軽妙かつ詳しい解説で始まり、島根幹事ご提案の全員のスピーチで過ごした。
今年は時間下限なし。しかしやはりたっぷり3時間はかかったかな。テーマは自由であるため、生い立ちやら中国とのかかわりやお役立ち情報まであり大いに盛り上がった。
途中での大きな見所は杭州湾大橋。
昨年の旅行での往路の見所は揚子江、今年は杭州湾であり、それを橋で渡ることに大きな関心をもって見たものである。
東京湾を渡るのは、半分トンネルのアクアラインであり、「海ほたる」からが橋となるが、ここは全てが橋。終点が見えないほど長い(当然だが)。中央部では大小の船が行きかっていた。
須崎会員のスピーチ中に橋を渡り始めたので、須崎会員は急遽バスガイドに転向。時々運転手に聞きながら名解説をいただいた。感謝!!
まだ「海ほたる」に相当する休憩所はできていなく、2010年完成だそうだ。したがって、約36Km(約30分)ノンストップ。
寧波の昼食レストラン着12時。
食事
寧波といえば海鮮料理。
決して綺麗とはいえない杭州湾ではあるが、揚子江に比べればまだまし、しかも寧波沖まで行けば綺麗だそうだ。というわけで夕食パーティは海鮮料理。様々な魚料理の仕上げは、巨大伊勢えびの活き造り。伊勢えびの残りで作ったスープがまた絶品!さすが、寧波!
もう一つの名物はあひるの顎(あご)。中には初めての方がおり、恐る恐る食していたがコシコシして美味しい。
ここでハプニング。崔会員ご兄弟2人がいないことに、宴会最中で気がついた。集合時間のコミュニケーションミスと点呼ミス。申し訳ありませんでした。以来、移動のたびに最初に点呼確認したが、後の祭り。
初日観光
昼食後は寧波市内の名所を見学。
どこも広い!歴代王朝ごとに拡充が図られ歴史の重みを感じる。
お寺の屋根をリスが走っていた。
服部会員のお子さんもすっかり打ち解けてマスコットに。バス出発前には、マイク抱えて1人でカラオケ。難しい歌を歌っているので聞いたら日本人学校校歌。すごいねー。
天童寺:
中国禅宗五山の一つ。日本の、臨済宗開祖の栄西、曹洞宗開祖の道元、水墨画の雪舟などが禅の修業をした。
阿育王寺:
東晋405年創建の禅寺、中国禅宗五山の一つ。日本へ向かう途中の鑑真が遭難して一時身を寄せた。
夕食レストランはホテルから徒歩にて往復。
ホテルは都心にあり、派手なネオンと電飾噴水で美しい街である。
2日目:観光
バス出発前に、徒歩にて道元禅師の上陸記念碑を見物し、しばし感慨にひたる。
バスツアー開始。天一閣を見学後バスで約40分の渓口鎮の見学。
天一閣:
現存する中国最古の蔵書館、30万冊を納める。宋から清代にかけての明州碑林もある。異色は麻雀展示室。日本製も多数展示されていた。
剡渓河:
渓口鎮の南辺・武嶺門外を流れる清流。渓南大橋と共に町に彩りを添える。
玉泰塩舗:
蒋介石は1887年に、塩商人の息子としてこの家の2階で生まれた。
豊鎬房:
蒋介石の息子・蒋経国が生まれた家。蒋経国は蒋介石に続いて台湾総督となる。
文昌閣:
蒋経国は11年間のソ連抑留生活から開放された後、ここを書斎とし、隣の小洋房にロシア人の妻ファイナ(蒋方良)と共に暮らした。
老若男女混合の32名の団体となると、ガイドの想定見学時間とは異なり見学終了後には昼食時間をだいぶ過ぎていた。渓口鎮で昼食と思ったら、わざわざ寧波市内へ戻ってから昼食。おかげで客は我々だけ、そのせいか店員の愛想が悪く腹が立つ。おまけに飲み物値段を吹っかけられ、また怒る。もちろん抗議したら価格修正。
復路
昼食が遅かったのとお疲れで(飲み疲れも含めて)、大部分の方が酒も飲まずにお昼寝。逆コースの杭州湾大橋はほとんど見ませんでした。残念!
18時30分無事に上海へ戻り、お土産と話題をたっぷり持ち帰って家路に着きました。
幹事さんご苦労様でした。来年もお願いします。