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中国における会社設立・DENON FlagShip modelによるAVデモ上海ビジネスフォーラム活動報告
開催概要
日時 | 8月8日(土)15:00~17:45 |
---|---|
テーマ | 中国における会社設立 DENON FlagShip modelによるAVデモ |
幹事 | 上海電音馬蘭士貿易有限公司 桑原 純・清水 淳 |
場所 | 雲峰酒店 北座 会議室 |
出席 | 21名(プラス応援3名) |
まとめ
SBFとしては、夏恒例の勉強会です。普段見聞きできない素晴らしい音と映像を楽しむ会、そして合弁会社設立のご苦労話と、話題満載の勉強会でした。お2人共にユーモアたっぷりの語り口で飽きることも眠くなることも全くありませんでした。
夏休みにて帰国された方が多く、参加者が少なかったのが残念でしたが、出席された方は心身共に大いに満足できた3時間弱でした。
Ⅰ.中国における会社設立
1.経緯
2002年には、日本のデノン社とマランツ社は合併している。
以降も、毎年世界の有力AVメーカーと合併を繰り返し、成長著しいD&M社の中国での合併裏話。
2002年合併後も、中国への販売はしばらく代理店経由で行なっていたが、諸問題が生じ直接販売すべきと中国に販売会社の設立が決った。
しかし、2003年は香港D&Mの子会社として「上海デノン」を設立、2004年にはD&Mと中国の会社との合弁にて「上海マランツ」を設立、と別々に販売会社が設立された。
この2社は、①仕入・②販売・③After service・④Marketingなど、全く同じことを行なっており、無駄!
そこで、2008年4月合併させることが決定した。
新会社の開業は同年7月1日とも決り、桑原さんが担当することとなった。
3ヶ月弱の間で、どうやって開業にこぎつけたのか、課題は如何にしてクリアしたのか、実は合併ではなく新会社設立をし、旧会社を休眠会社にするという離れ業を断行。興味津々の話題満載のお話しが続いた。
2.旧会社の整理と相違点
両社の整理課題は、
①責任者決定・②組織、人員、調査・③社内規定調査・④給与体系調査・⑤事務所解約・⑥システム調査
など、膨大なものがあった。
しかも2社は資本関係の違いもあって、相違点が非常に多くあり、①住宅手当・②電話補助・③人事考課・④手当て・⑤福利厚生・⑥勤怠管理・⑦就業時間等
おまけに物流では「着払い」「元払い」「その他」等、全く正反対のことをしていた。無理と判断し、新会社を設立し、全員を旧会社が解雇し、新会社が全員を採用することとした。
旧会社退職金提示⇒退社手続き(労働契約の解除)⇒新会社契約条件の提示(面接)⇒同意⇒労働契約の締結
契約条件は、全ての人が満足できたというわけではないが、両社のよいところを取り入れながらも、無駄な手当を廃止し、ほぼ満足してもらえたのでと思っている。営業の歩合給制度も合理的なほうに合わせられた。
3.新会社設立のための準備
一方、新会社の設立では、物件探し 組織 人員配置 職位決定 社内規定策定 給与決定 内装 システム構築など山積みであった。
システム構築は次の如く、全く新しいものにし、成功した。
- 両旧会社は、会計 営業管理ソフトとも旧態依然としたものが運用されていた。
- 旧会社も以後存続するので抹消は出来ない。
- 新会社ではWeb対応のERPを新規に導入
- 会計ソフトと連動
- サーバーは外部に置き、安全を確保するとともに、外からのアクセスが可能となりリアルタイムにデータが見られるようになった。
- ブランドごとのリアルタイムなPLも見られる。
- 経費も科目別ブランド別に見られる。
4.新会社設立
緊急課題として、次のターゲットをこなした。
- 本社の登記場所を探す
- 税務登記 営業ライセンスなどの取得
- 一般納税人の早期取得
- 市政府の役人の紹介(一つのポイントだったかも)
- 引越し(ITシステムも)は6月末なので失敗は許されない
- 発票は7月末までに出来るようにしなければならない
5.何とか間に合わせられた
旧会社でぎりぎりまで業務を行い、7月1日から新会社で営業開始にこぎつけた。
7月度は旧会社のレポートと新会社の立ち上げで死にそうになったそうです。
半年間は、管理部は旧会社の重なっている仕事を共有して馴れ、物流は本年4/1に一社へ統一(ルールも)できた。
今は旧会社の勘定がなくなり、新会社一社という感じだそうです。
6.その他の課題
全てがうまく行ったわけではなく、次から次に課題が出てきた。移管段階で旧会社の問題点も多数出てきたが、それも今は解決でき、よい機会であった。
3ヶ月弱という短期間によくこなせたと感心するばかりである。もちろん外部の方(主に誠鋭実業)のご指導と御協力がなかったら出来なかったことであるとのこと。
この1年間で大掃除ができ無駄が省け、合理化でき、効率が上がったなど、結果として大成功だったそうです。ご苦労様でした。
Ⅱ.DENON Flagship ModelによるAVデモ
今年は、音だけで無く、よい画像も視聴していただきたいと、ホテルを借りての試み。
もちろん、会社の試聴室ならなおよいのでしょうが、それでは多くの方に視聴していただけないと、多くの機材(たぶん1tを遥に超えるだろうすごいもの)をホテルへ運び込んでいただいた。(この運送費用は?・・・すみません)
ホームシアターの変化
清水さんは、DENONの前身である「日本コロムビア」へ18年前に入社したそうであるが、当時は、ホームシアターはメジャーでなく、やっと10年ほど前、PS2の登場とともに浸透してきた。
その後DVDの登場で急激に成長した。よい画とよい音が一体化できたからである。
ジャングルサウンドは、音が自分の周りをぐるぐる回ることをいうのだが、映像の動きに音がピッタリ合うシステムである。これもDVDができたおかげ。
さらに進んだものが、ブルーレイ方式。DVDの5倍の容量が記憶でき、映像も音も両方をすばらしいものに出来るそうだ。
今回の視聴の目玉がブルーレイである。
まだ中国では販売していない機材を使って再生していただいた。ちなみに再生機だけで50万円する。この音を如何に忠実に再生するかは、アンプとスピーカーの能力と配置にかかっており、D&Mの力のみせどころ。
今回は、7.1システムとかいうもので、スピーカーは7本使っている。
画面の両側に2本画面の下に1本、再生機の両側に2本、客の両側に2本、客の後ろ側に2本という組合せ。
さすがに、臨場感たっぷりである。
映像で撃ち合いが始まれば、何処で発射し、何処へ向かっているのか、音声が画像どおりに再現している。戦闘機の戦闘シーンも同様に凄まじい迫力である。
もちろん、音だけで素晴らしい。
一昨年の同教室で桑原さんから、「よい音楽を楽しむには①作曲家②演奏家③録音技師④演奏会場⑤再生・複写技師が充実していて良い音がCDに入っていること。そしてそれを忠実に再生する機材が重要なことは当然だ」と教わりました。
この条件に画像も加わったのがブルーレイのようです。
ホームシアターも、新しい時代に入ったことを実感できました。
いくらAV音痴でも、この差は歴然としていました。
欲しいなー。
しかし、お金とスペースがと考えてしまいますね。そのような方に朗報です。
D&Mでは、ご家庭でも気楽にそれを楽しめるようにと、アンプとスピーカーがセットになっているものを発売しました。
「ホームシアターシステムES7001」がそれで、7本のスピーカーシステムには及ばないものの、簡単に、普通のTVが素晴らしい音声に変わりました。
D&Mでは、SBF会員価格として3000元でわけていただけるそうです。お申込は清水さんへどうぞ。
新入の自己紹介
今月はなし
SBFからのお知らせ
叶 家胤さんより、9月例会(親睦旅行)の紹介と10月例会の紹介(初田国際貿易の藤井さんからの消防についてのお話)がありました。
食事会
時間:18時~21時00分
出席:15名
会費:150元
開催:木村(和食)
住所:北京西路1688号
9日から帰国する方もあって、少人数でしたが美味しい日本食と焼酎で大騒ぎでした。お店のサービスで、日本式のチャーハンや焼き蕎麦まで出していただき、心身ともに腹一杯でした。
桑原さん、清水さん、そして応援のスタッフの方ありがとうございました。