親睦旅行「江蘇省の散策とクルージングでのんびり、まったり」上海ビジネスフォーラム活動報告

開催概要

テーマ 親睦旅行「江蘇省の散策とクルージングでのんびり、まったり」
日時 9月11日(土)~12日(日)
行き先 江蘇省 常熟市・南通市
幹事 今年は、実行委員が分担しました。
【常熟の観光・食事手配と会計】叶 家胤
【バスと南通の観光・食事手配】東 誠
【広報集計】佐藤 忠幸
【写真撮影】内山 博文
【集合点呼】杉川 英哲
出席 21名(内お子様3名)
※参考
常連さんで不参加の方数名に伺った不参加の主な理由
◇会社の行事として当日が万博見学
◇万博見学のための日本から来客対応(お客様や友人)
◇万博の混雑を避けて外国へ家族旅行

まとめ

上海ビジネスフォーラム 親睦旅行イメージ

今年は、移動時間を短くし、現地でのんびりしようという企画です。

旅行会社にお願いしないで、実行委員が全てを分担して実施しました。初めての試みでしたが、東氏の奥様と会社の助けをお借りして旅を楽しむことができました。

万博の影響が意外なところで出て、予想よりもやや少ない参加者でしたが皆さん数回目の参加であり、幹事役としてはずいぶんと楽をさせていただきました。

今年は雨男が2人もいたので、打ち消されて晴れになるかと思いきや、やはり雨でした。幸いなことに小雨で済み、傘を使うことはほとんどありませんでしたが、眺望には恵まれませんでした。

まあ、SBFの旅行は眺望よりも、美味しいお酒と料理で楽しい会話を楽しむ、その合間に観光をするという趣向ですので、充分目的達成かなと自負しております。それにしても、比較的身近な江蘇省に、それも工業団地で有名な両市に、こんな隠れた観光地、名勝があるとは新発見でした。

旅程実績 9月11日(土)

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上海花園ホテル集合 7時45分~55分
上海花園ホテル出発 8時00分

皆さん早く集合していただいたので予定よりも15分早く出発。

虞山と興福寺・尚湖リフトで往復 10時15分~11時35分

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虞山(ぐさん)山頂には大きな楼閣が立ち、周りには緑一杯の茶畑が広がっている。山の南側へ歩くと、下り斜面の松の木立の先に、尚湖が豁然(かつぜん)と開ける(はずであった)残念ながら霧雨で視界ゼロ。見えたのは茶畑のみ、日本の天橋立を彷彿とさせる景観はまたの機会に。

興福寺は、鑑真和上が日本へ渡航する前に滞在した名刹。
リフトは2人乗りの小さなものであるため、雨が心配だったが一応ガラス箱になっており一安心。
意外に長いリフトで、片道18分もかかった。

『王四酒家』の叫花鸡(乞食鶏) 昼食 11時45分~13時30分

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乞食鶏は、前評判どおり香ばしく美味しいもの。ただ、出されたときには、食べやすい様に包みから外され身もほぐされていたのは残念。そのほかの料理も、珍しく美味しいものが食べきれないほど出され、なるほどこれが常熟名物か!とうなされた。

乞食鳥の由来は、鶏を盗んだ乞食が町民に追われ、蓮の葉で鶏を包んで焚き火を装い逃げたところを町民が発見し、ものすごくおいしい蒸し焼きになったという説と、鶏を手に入れた乞食が、道具がなかったため、泥で包んで蒸し焼きにしたという説の2つがある。

さらに、乞食が食べている匂いにつられた町民がそれを食べたらあまりにも美味しく、王様に献上したところ、たいそうお気に召され町民は貴族に取り立てられ、乞食は莫大な賞金を得て金持となった、故に「富貴鶏」という命名説もある。また「乞食鶏」では名前が悪いので逆の「富貴鶏」と名付けたとも言われている。いずれにしても、これをメニューとして広めたのが、ここ『王四酒家』である。

東京やパリでも食することができる有名料理。皆さんも常熟へ行かれたなら、是非本場で味わってみて欲しい。

方塔公園と古鎮 13時50分~14時20分

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方塔は、四面九層で宋の時代に創建されたもので、四角い形状からその名があるが現在のものは99年に再建されたもの。この塔を中心として常熟の街並みが拡がっており、街のどこからも塔を見ることができ、趣のある一画となっている。深緑の柳並木で守られた堀に沿ってできた街であり、さすが常熟の中心部である。ここが3千数百年前の、呉国の発祥地ということはなんとなくうなずけた。

南通着 16時00分

予想以上の混雑で2時間もかかってしまった。

南通華岡計算機系統有限公司 16時20分~16時50分

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東氏が副総経理を努める会社の一つ南通市と大学で作った帰国留学生村の中にあるソフト会社。休日であるが(休日であるが故に?)隅々まで見学をさせていただいた。揚子江にまたがる橋で、上海にぐっと近づいた南通市の、上海には負けないぞという意気込みを感じた。

佳利秀水商務酒店(南通のホテル)着 17時20分

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最近四つ星になったばかりのため、全ての表示が三つ星、部屋は広く清潔で、地の利もよく、信じられない格安価格。南通華岡計算機系統の契約のおかげか。

南通名物で夕食 18時40分~19時40分

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このレストランは、南通華岡計算機系統のご手配、常熟の昼食に負けないようにということか、次から次に南通市名物が出され、感激と驚きで胸いっぱい、いや腹いっぱい。
いやー、美味かった!最後のほうは、クルージングの関係でゆっくり食べられなかったのは残念。

濠河ナイト・クルージング 20時00分~20時50分

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貸しきり船でクルージング。飲み物はビールを含めて大量に持ち込んだが、腹いっぱいでそれどころではなかった。昔は道路や鉄道駅よりも、水運を中心に街ができ、発展したという経緯がよく分かる。単純に夕景を楽しみながら夕涼みという予想は、プラス側に裏切られ、まるで市内一周観光バスに乗った雰囲気。美人ガイドの名調子とフリー通訳金華さんの名通訳により、南通市の歴史と名勝地を一挙にご案内いただいた。

旅程実績 9月12日(日)

佳利秀水商務酒店 出発 9時

凧博物館 見学 9時5分~9時45分

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雨天のため、予定を変更して凧博物館へ行った。ここは、無料だが団体のためガイドをお願いし説明していただいた。ここでも金華さんが同時通訳をかつて出ていただき助かった。

南通の凧は、北京凧、天津凧、潍坊凧など共に、中国を代表する最も有名な凧の一つに数えられる。

千年の歴史を持つ南通凧は独特な「笛凧」としても有名である。凧の骨組みの内側には、筒形または球形の笛が取り付けられている。凧が揚がると風に吹かれて高い笛音がなる仕組みだ。多いものだと、数千個の笛が取り付けられている。大小、形状も様々な笛を載せたそれぞれの凧が、風にのって軽やかなハーモニーを生み出すという。実際に笛を鳴らしてもらったが色々な音が出るものだ。最後の展示室に世界の凧が飾ってあったが、何故か日本の凧は貧弱であり、しかも、日本製ではないように感じた。日本の各地で行われる凧祭りの、豪快な凧が飾られていないことは残念。

紡織博物館 見学 10時00分~11時10分

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南通の織物に関する歴史の紹介と、現代の産品などが展示されている。
昔の農村を模した一画があり、通州城という昔の南通の城門を復元した門をくぐり抜けるとそこは、ひと昔よりももっと前の中国の街並、という趣の一画になっていた。

南通の織物は、紬のような感じの織物。この地方の気候と土壌が綿花の栽培に適していた為、古くから綿花栽培地となっていた。当地の紡績業が本格的に興隆したのは、20世紀初頭に現れた南通人の実業家張謇(1853-1926)によって大生紗廠が創業稼働してから。

現在では東レ、帝人を筆頭に大小様々な日本のアパレルメーカーが当地に工場を設けている。これらの流れがよく分かるように展示されていた。張謇は、教育家としても知られ紡織で稼いだ財力を元手に、800以上の各種学校を設立し南通人のレベルアップに尽力したことが現代の実業家と異なる。

文峰公園・豊橋契城

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南通市は、日本の愛知県豊橋市と姉妹都市。友好のシンボルとして何か日本的なものを建立しよう!ということから、この“豊橋契城(とよはしちぎりじょう)”が造られた。車窓より見学したが、渋滞地帯の関係か徐行もできなくゆっくりと見られなかったのは、豊橋市出身の佐藤としては残念。

昼食 11時40分~13時00分

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またまた、南通名物をたっぷりいただいた。
これで、数十種類いただいたが、飽きないものだ。

狼山と広教寺 13時30分~15時00分

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天候が回復したので、狼山登山を決行。一帯が公園となっており、徒歩で上る人、ロープウエーで上る人、下で休む人、と自由行動にした。結果的にはロープウエーは7人だけ残りはお子さんも含めて全員徒歩で上り、お休みする人はゼロ。皆さんお元気だ!

狼山は仏教発祥名山の一つ。広教寺は開山以来,およそ1300年の歴史を有する古刹。寺の施設は狼山全域に位置しているが、本殿は山頂。さらに上には5重の塔がある。江南大平野に住むこの地方の人々にとって、狼山(海抜約107m)はもっとも高い山。

山の頂からの雄大な長江と田園風景に心が和む。そして、太平洋につながる数々の港が見える。今では、その多くが化学コンビナートであるが、昔は遣唐使が着き、日本など海外へ渡った港があったのである。

その港のひとつ「龍爪岩」は鑑真和尚の船が何度も漂着したところ。実は阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)も鑑真と同時に当地を日本へ向けて出航したが、阿倍仲麻呂の船は海南島へ流され失意の内に長安に戻り、2度と帰国はかなわなかった。鑑真は苦労の末日本へ漂着し、日本での仏教の普及に貢献されたのは揚州の旅でご承知のとおり。2人の運命を分けた日本とのゆかりの地。

阿倍仲麻呂:「天の原 ふりさけみればかすがなる 三笠の山にいでし月かも」 の作者。

この歌は、長安または福州で詠んだといわれていたが、本当は当地で詠んだとか。実はこの場所が不確かなため、現地には行き着くことはできなかったが、山頂からその雰囲気は味わえた。

偶然、日本からの女学生と山頂の塔で出会った。怪しげな日本語で、妖しげな中国人と日本人のおじ様が親切に写真を撮ってあげ、交流していた。(さすがSBF会員。親切なおじ様ばかり)

南通発 15時30分
上海花園ホテル着 解散 18時ごろ

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日曜日でありながら、上海市内に入ってからは、相変わらずの渋滞。
何とか18時に無事帰着し、数々の思い出とお土産を抱えて家路に散った。
皆さんお疲れ様でした。
幹事さんご苦労様でした。

来年は何処へ行こうかな?

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