中国に於ける日本人俳優活動について上海ビジネスフォーラム活動報告

開催概要

テーマ 中国に於ける日本人俳優活動について
日時 6月23日(土)15:00~17:30(受付開始:14:30~)
講師 上海坦思計算機系統有限公司 東 誠さん
出席 34名

概要

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毎年、IT/システム開発について幹事&講義をして頂いている東さんが、遂に”本業”である「俳優業について語りまくる」と言う、一風変わった勉強会となりました。

【勉強会】第1部:中国映像産業と役者事情についての講演

1、中国の映像産業事情

タイトル数と製作費

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2010年度に500タイトルも制作され、世界第3位の映像メディア業界に置いても「生産大国」にもなった中国。
しかし、内部事情はいろいろと大変なんです。

  • 制作費の急激な高騰
  • 慢性的な役者不足
  • 約7割が放映されず”お蔵入り”

「テーマ」

ご当地をテーマにした物が半数近く。やはり戦時中の作品が多い

「収益源」

国営企業が絡んだ、直接的な放送収入構造で、日本のDVD,CD,キャラクターグッズ等の副収入を絡めた形態はこれからと言う感じだが、放送局やデベロッパーと組んで開発した映画村(近郊だと上海松江や無錫にありますね)での入場収入形態も出始めている。

2、どうやって(外国人)役者を探している(私達が出演する?)

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大きく分けて3つの形態があります。

①エージェント経由
②プロダクション(外国人タレント事務所等)
③制作側との人脈ルート

撮影の日程変更&ドタキャンは当たり前。だいたいギャラの半分はピンハネ。
手配ルートによっては、ギャラ受け取れずに終わる事もあるなど、苦労も絶えない。

ちなみギャラの相場は、日本人だと1日2,000元ほど。他の外国人(ロシア人が中心)はその約半分との事で、なかなかイイお小遣いになりますね。
私達日本人役者に与えられる役は、ほぼ戦時中の日本軍人。
しかも死に役、ヤラレ役がほとんど。
それでも、役者です。プロの技術が要求されます。奥が深くとても楽しい!これは間違いありません。

3、映像作品の地域差

「娯楽性に強い上海」「戦争時代ものが多い北京」「歴史文芸大作好きな西安」が3大メッカ。

4、日本役者が中国の映像市場で成功するコツ

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現在、中国で活躍されている日本人俳優さんは約10名。
三浦研一さん、矢野浩二さんなどが有名。

では、私も中国で役者になるぞ!と思いの方へ!
先輩の東さんよりここでアドバイス!

①中国語の読解力と表現力(パートナー絡めてもOK)
②長期滞在出来るビザを取得する事(役者用ビザはない)
③中国事情の把握力(特に日中の近代史の把握<相当細かく!>)
④寒さ暑さと長期待機に耐えられる体力と気力

そして!!これが必見!
乗馬が出来る!銃の操作が出来る!どんなスタントにも耐えられる体力
さて、これを聞くことが出来た参加者の中から、明日の中国で活躍する日本人役者が出るかもしれませんね!

【勉強会】第2部:”私も演じてみよう!”

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「無糖の烏龍茶だと思って飲んで見たら、砂糖入りの烏龍茶だった」
これを例題としてみんなで演じてみました。

役を演じると言うのは「表情」「言葉」「行動」をスタートと同時に瞬時に切り替える。
そして大事なのは「第三者(製作者側や視聴者)から見た自分自身」
自分を表現するのではなく、相手が分かる表現をする。
これを習得するために、毎日鏡の前で演じてみるなど日々の十分な鍛錬が必要。

最後に東さんから:
「日本人が中国に来て、日本人より日本人の表現をする」
これを1つ1つの一瞬の動作で表す。
よく言われる様に「役者と乞食は3日ヤルとやめられない!」
まさにそれです!

私からの感想:
「第三者から見た自分自身を演じる」= 営業やプレゼン活動などに活かせる。
「日本人が中国に来て、日本人より日本人の表現をする」= 私達は日本人の代表者である。

など、私達の実際の中国生活や仕事に置いても十分役立てる話だと思います。
仕事時に限らず、街中を歩く姿、座る姿勢、1つ1つの発言等々、日本人として中国人の人達に恥じない誠意ある行動と生活をし続けたいと思います。

初参加者の紹介

  • 顾 翔文さん
  • 森松 信樹さん
  • 畠山 輝彦さん(大連ソフトウェアパーク株式会社 上海事務所)
  • 渡辺さん(映画系)
  • 大谷 幸子さん
  • 平井さん

食事会

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会 場:满觉陇酒楼 中江路店
参加者:20名
会 費:200元
满觉陇酒楼さんは、東さんの会社の方が良く足を運ばれるお店とのこと。
最近シェフがかわったらしく、味付けが日本人好みになっており美味しい中華を堪能させていただきました。

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