近代史から見た中国の現状理解と今後の行方蘇州-上海ビジネスフォーラム活動報告

開催概要

日時 9月18日(土)15:00~17:30
テーマ 近代史から見た中国の現状理解と今後の行方
講師 田中 信彦 様
幹事 光栄電子工業(蘇州)有限公司 能瀬
場所 新区金山路68号 桃園度暇村ホテル
出席 勉強会:37名 交流会:37名
会費 勉強会会費:500元 交流会会費:3,266元

講義内容

景徳鎮はなぜ衰退したのか?

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景徳鎮の発展と衰退、その内容を有田焼と比較して、“人”に頼りきった景徳鎮と、“仕組み”を作り上げた有田焼から考察(さらに現在の加工貿易との共通性まで言及)

だが後発の欧州ブランドに共に完全逆転されたことから、アジアのブランド戦略の難しさに言及(良いものだけでは勝てない?)

「科挙」と支配層の形成

中国では歴史的に“権力”“お金”“土地”を三位一体で支配する層があり、人の努力目標であり、その結果、「価値観の統一化」「技術や技能の軽視」「現場嫌い」を生んだ。

西欧では“権力”と“お金”が分離し、その結果、議会制度が確立していった。

「仕組み」か「人」か?

「正直者が馬鹿を見る」社会は、社会主義になる前から存在する状態であった。

「仕組み」「制度」が信用されない社会では「人」を頼る。

北京での実例:救急車に道を譲るのはルールであるが、譲らない。運転手が一人一人に声を掛けたら譲った。声をかけることにより、集団ルールから個人の関係に変わり道を譲ってくれる。

意見交換内容

◎中国人に自身の誤りの原因追及をさせるが、自身ではできない。どうすればよいのか?

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⇒面子とは、“自分は他人より優れている、ということを証明すること”。すなわちその逆で、逃げ場がない方へ追い込むと、非常に不愉快に感じる。また過度の責任追及、原因追及は無駄だと考える傾向が強い。(コスト、時間がかかりすぎる)

◎日系企業に勤務する中国人はどうすればよいのか?

⇒企業の国籍ではなく、これまでの規制の中で守られてきた企業なのか、世界で競争して勝っていける企業なのか、を見極める方がよい。

実行委員選任

帰任する能瀬に代わり、実行委員の補充は武内総経理(光栄電子工業(蘇州)有限公司)に決定しました。

交流会

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同じく桃園度暇村にて懇親会を開催しました。能瀬より帰任のご挨拶をさせていただいた後、食事とお酒で話がいっそう弾み、和やかな、また有意義な交流会となりました。

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