中国茶について蘇州-上海ビジネスフォーラム活動報告

開催概要

日時 03月26日(土)15:00~18:00
テーマ 中国茶について
講師 江蘇太田国際貨運代理有限公司副総経理/中国茶教室 椿 主宰 白井 真奈美 様
幹事 蘇州木涜中古車公司準備室 薛 国栄
場所 桃園度暇村(新区金山路68号)
出席 勉強会:18名 交流会:18名
会費 170元/人(交流会費用込み)

概要

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中国生活7年、中国茶茶芸師高級、品茶師中級の資格を取得し、冒頭からお茶酔いには注意と心がけたスタート。お茶の種類から順番説明し、お茶の入れ方を披露しながら、皆さんに一つずつ飲んでもらい「香り」「色」「味」「産地」「特徴」など、また逸話も含めて普段の勉強会と一味違う雰囲気でした。

以下は、当日の勉強要旨です。

カメリア・シネンシス

中国茶は、お茶の木が学名を「カメリア・シネンシス」といい、ツバキ科の植物です。一般には、平均気温が13度以上で、年間降雨量が1500ミリ以上の温暖で湿潤な気候を好みます。

原産地

原産地には、諸説ありますが、中国西南部に位置する雲南省の西双版納(シーサンバンナ)とする説がもっとも有力です。

中国十大銘茶

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西湖龍井、碧螺春、君山銀針、鉄観音、黄山毛峰、太平猴魁、雲南プーアル、六安瓜片、武夷岩茶、祁门紅茶。

中国茶の種類

緑茶、青茶、黄茶、白茶、紅茶、黒茶と区別されます。

それぞれのお茶について

緑茶

緑茶とは「未発酵茶」をいいます。中国国内で、最もよく飲まれているお茶の種類です。
杭州で生産されている「西湖龍井」や、蘇州で生産されている「碧螺春」などが大変有名です。新茶は春で、清明節前後に市場に出回り、特に「清明節前龍井茶」は非常に高く出回ります。「味」よりも、季節を感じるものとして贈り物としてよく用いられます。しかし、「味」「香り」は清明節後の方が優れていて、価格も安定します。淹れるときの温度は75~80度が妥当で、耐熱グラスで飲むのが一般的です。

黄茶・白茶

黄茶・白茶は「微発酵茶」です。共に、歴史は大変古く、どちらも「回甘」と呼ばれる甘みがあります。白茶は、茶葉を摘んだ後水分をゆっくりと飛ばします。黄茶は、製造過程に「悶黄」(濡れた紙に包んで蒸らす)と呼ばれる過程がある事が特徴で、少し茶色がかって見えます。淹れる時の温度は、緑茶と同じように70~75℃くらいです。

紅茶

紅茶は「完全発酵茶」です。気温の高い場所での生産が向いていて、日照時間が長いほうが、お茶を淹れたときにより美しい赤色になります。ポリフェノールを多く含んでおり、体を温める効果があるので、冷え症の方には向いています。また、ミルク、砂糖、蜂蜜、レモンなどを入れて飲んでもおいしく飲めます。淹れる時の温度は100℃です。

黒茶

黒茶は「後発酵茶」で、俗にプーアル茶と呼ばれます。黒茶には2種類あり、「生茶」と「熟茶」です。生茶は、日本の緑茶の様な味わいがあり、ビンテージになると、数十万円の価値があります。当然、味もまろやかになります。熟茶は、「渥堆」という工程があり「発酵を進める」ことで、1年目からおいしく飲める様に工夫してあります。

青茶

青茶は「半発酵茶」です。中国茶の中では、最も種類が多く、鉄観音や、東方美人(台湾)、文山包種(台湾)、大红袍など様々な種類があります。「半発酵茶」と言っても、実際には15%~75%と幅が広く、味わいも様々です。最も発酵が低いものは文山包種(15%程)、最も発酵が高いものは東方美人(75%程)です。発酵度が低いほど緑茶のような味わいになり、発酵度が高ければ紅茶のような味わいになります。淹れる時の温度は100℃です。

その他

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  • お茶酔いはお茶を飲んで、血糖値が急激に下がることに原因があります。
  • プーアル茶は餅状になっており、貯蔵中も発酵し続けています。痩せる効果があるとの伝説があるが、というよりも食べた油を体外に出すことを手伝う作用があります。
  • 「東方美人」は台湾しかできなく、独特のある虫に食べてもらわないとおいしくできません。茶葉を淹れる時綺麗に上下することから英国女王が名づけたそうです。
  • 超高級の「大红袍」は福建省の3本の木しか取れません。
  • お茶屋を選ぶポイント:
    ①内部が綺麗
    ②気軽に飲ましてくれる
    ③オーナーがお茶に拘る雰囲気
    ④冷蔵庫を持つ

交流会

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勉強会会場と同一場所を利用し、いくつかのシーズンの野菜も味わえて、食事とお酒を楽しみながら、話が弾みました。

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