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生産工場は戦闘集団蘇州-上海ビジネスフォーラム活動報告
開催概要
日時 | 05月14日(土)15:00~17:45 |
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場所 | 礼頓酒店 (園区) |
テーマ | 生産工場は戦闘集団 |
講師 | 蘇州正信電子科技有限公司 工場長 冨田 満 様 |
幹事 | 蘇州宝富塑料制品有限公司 樋爪 徹男 様 |
出席 | 勉強会:29名 交流会:24名 |
会費 | 130元/人(交流会費用込み) |
概要
若い時代から生産現場の作業員時代も長く、1ステップづつ昇進して行った経験の中から本当に上司が必要な資格・役割をご自身で見つめられ、趣味である軍隊の手法を生産工場に置き換えて 規律・統制のとれた工場造りに実践されてきたお話は、実際の工場でのビデオも見ながら今までにない熱い思いが伝わってきました。
この日は、参加者の方々は興味深く熱心な姿勢で聴かれ、講演途中でも質問が多い会でした。
以下は、当日の勉強要旨です。
1.生産工場は戦闘集団
実際生産しているのは製造部門だが、複数の間接部門がこれを支援している。
工場の組織は軍隊と驚くほど似ており工場はほぼ単独で作戦を行う「戦闘集団」である。部門の役割の何か一つ欠けても作戦実行に支障が生じる。
2.指導員と班長・組長の仕事を区別する
工場現場(軍隊)は班長・組長(下士官)で動いており、優秀な作業者はすぐに班長になれる訳でなく、指導員(下士官候補)として見極める必要がある。
3.新人作業員(新兵)の教育と班長・組長の教育
教育(訓練)の基礎は「挨拶・正しい服装・時間を守る」でありこれが守れないのに作業標準が守れる訳が無い。決まりを守る習慣を身につける事と作業に必要な事を繰り返し教育する。
班長・組長に「しつこさ」を教育し、繰り返し確認させ、「言いっぱなし」にしない。
4.実戦
- 離職者には有効な新人教育システムで対抗する。新人教育は短期間でしなければならない。(戦死者には構わず前進するのみ)
- 一人の例外作業者が顧客の信頼を失くし工場全体に大損害を与える。(一人の敵前逃亡が軍隊全体を崩壊させる)
- 作業は横を向かず集中させる。(側面の敵に構わず前面の敵に集中攻撃せよ)
- KYT動作で予防し(危険予知訓練)、作業タクトが合わない時は余計な作業をさせない。(作業を止め後ろ手を組んで指示を待つ)
5.工場拠点長(最前線指揮官)の苦悩
- 腹心の部下が戦死しても動揺せず、戦死するかもしれない危険な作戦に部下を出さねばならない事もある。その為には常に部下との一線を引いておく必要がある。但し、全体への「人間愛」は絶対捨てない。
- 部下への不公平(特別扱い)は部隊全体の崩壊に繋がる
規律を守り公平を保つ事。
事務員の私用電話の事例やタイムカードの代押しについて、規則に従った処罰・処分を事例を挙げて説明して頂きました。
6.最後に
工場全体に「しつこく」「ねちっこく」「くりかえし」言い続けていく事が大事。
交流会
会場を2階に移し中国料理を楽しみながら、勉強会の感想や日頃の話に花が咲き時間の経つのも忘れるような和やかな雰囲気で過ごしました。