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私の雑学ノート蘇州-上海ビジネスフォーラム活動報告
開催概要
日時 | 11月17日(土)15:00~18:00 |
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テーマ | 私の雑学ノート |
講師 | 天臣国際医療科技有限公司 運営総監 湯川 武仁様 |
幹事 | 尾木原 純一 |
場所 | 勉強会・交流会とも桃園渡暇村酒店(蘇州新区) |
出席 | 勉強会:29名 交流会:25名 |
会費 | 120元(交流会費用込み) |
勉強会の内容
前半は講師の経歴を活かし、生物学の世界の様々なテーマを回遊、後半は業務上の必要から講師が学んだアイデア創法と人相診断の話、と多岐に渡るテーマを短時間の中で取り上げた。前半は特に、ヒトを含む生物の環境条件への適合の諸相、群れと共生、体内時計等興味深い内容だった。
以下はメモ的に小項目を列挙;
- ウナギ大回遊の謎
ウナギは「通し回遊魚」であること、日本近海に現れるウナギは遠くグアム周辺から回遊することなど。
参考図書:ウナギ大回遊の謎 塚本勝己著(PHPサイエンスワールド新書) - 動物の食に学ぶ
ニッチビジネスのニッチは「食物ニッチ」から由来する/霊長類の祖先(原猿)は昆虫食であった/果実が甘い香り・味を有するのは種の繁殖戦略(動物は種子散布者~種は排泄で散布される)
参考図書:動物の食に学ぶ 西田利貞著(女子栄養大学出版社) - 群れの科学
なぜ生物は群れるか-①安全性、②群れの健全性の保持効果、③配偶者選択の巾拡大/ネズミの集団移動「ハーメルンの笛吹き」/ブルース効果~密度と遺伝的効果/群れの調節(過密状態)/ミツバチ~巣分かれ/女王バチの集合フェロモン
参考図書:群れの科学 小沢正昭著(研成社) - 時間を知る生物
生物時計(概日リズム:Circadian rhythm)は環境サイクルに同調する~光りを頼りに時間調整、体内時計の合わせ方~遅らせる方がやさしい
北欧に多い冬期うつ病はメラトニン分泌リズムによる(体内時計のズレ)/体内時計は光サイクルに同調(脊椎動物は頭頂部の松果体等が反応)/太陽コンパスによる定位行動(ホシムクドリ)/脊椎動物の時計は松果体、網膜、視交叉上核にある
参考図書:時間を知る生物 富岡憲治著(裳華房) - 生物学的文明論
サンゴとの共生(褐色ソウ、サンゴガニ、掃除共生)/イソギンチャクとクマノミ 相利共生で共存共栄
生態系による4つのサービス ①供給サービス、②基盤サービス(エネルギー供給、光合成、栄養素の循環)、③調整サービス(土砂崩れ防止、汚染物質の無毒化)、④文化的サービス(レクリエーションの場の提供)⇒カネに換算すると世界生態系は全世界のGDPに匹敵する規模 16-54兆ドル
水 世界の水の97.4%は海水であり農耕使用可能な水は全体の0.01%/米作に必要な水は3,600倍、麦は2,000倍(ご飯1杯に風呂桶2.5倍)
基礎代謝と体重 4分の3乗則
生物と時間
心臓1拍 ヒトは毎秒1回、ネズミは毎0.1秒に1回⇒しかし生涯の総心拍数は同じ(15億回)、ヒトも生態系の一員であり、40歳以上は生涯心拍数からすると生態系原則からはずれている
参考図書:生物学的文明論 本川達雄著(新潮社)
(以上、前半部分)
*後半の「アイデアが面白いほど出てくる」「人相診断」の項は割愛
後半の2テーマと当日時間切れで話せなかったテーマの参考図書を以下に掲載します;
◇アイデアが面白いほど出てくる本:高橋 誠著(創造開発研究所)
◇モチベーション理論:池田 光著(イーストプレス)
◇筆跡分析測評:黎 玲(中国硬筆跡技術研究中心)
◇人相診断:宮沢 みち(説話社)
◇記憶力を強くする:池谷 祐二(BLUE BACKS)
◇日本人になった祖先たち:篠田 謙一(NHK BOOKS)
交流会
本年度最後の活動として、1年活動の回顧および来年活動の期待などについて話合い、楽しい会となりました。