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迷ったところで地球の上蘇州-上海ビジネスフォーラム活動報告
開催概要
日時 | 7月19日(土) 15:00~17:45(勉強会) 18:00~20:15(交流会) |
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テーマ | 迷ったところで地球の上 |
講師 | プライムコンサルティング(中国)エンタープライズ有限公司 飯高直人様 |
幹事 | 光栄電子工業(蘇州)有限公司 武内隆 |
場所 | 勉強会・交流会とも桃園渡暇村酒店(蘇州新区) |
出席 | 勉強会:27名 交流会:23名 |
会費 | 勉強会:30元 交流会:100元 |
概要
「自転車での中国大陸横断」
これは飯高さんの『夢』であり、この『夢』のルーツは30年遡った小学生の時ファンだった歌手“さだまさし”の曲から始まりました。中学、高校と年を重ねるとともに、自転車への想いは増すばかりで、中学では実家のある横浜~富士山まで200kmを日帰りで、高校では横浜~新潟~福島1200kmを3日間で走破したことを機に狭い日本では物足りなくなり、ついには40歳になって脱サラし、念願の『夢』を叶える旅に出発されました。
勉強会では主に、約半年間の長い旅の様子を2時間半に凝縮し沢山のスライド写真を交えながら貴重な体験を独特の感性を交えてリアルに語って頂き、その場に居合わせたような気持ちになったのは私だけではないと思います。時間の中では、終着点ウルムチまでたどり着くことが出来ないくらい内容が盛り沢山のお話でした。また機会があれば、この続きと第2段“バイクでの旅編”も是非聞いてみたいと思います。今回、中国人でも知らない中国を体験された方も多かったのではないでしょうか。
また、当日は上海からSBFの佐藤先生、張さんも来られ、交流会もいつもに増してにぎやかに行うことが出来ました。
内容
『夢』を求めて・・・人生3度の分岐点(10歳、16歳、40歳)
- 幼少の頃から放浪癖あり?冒険好きの少年がそのまま大人に。。。
- 36歳であこがれの中国生活がスタート
- 40歳で脱サラし独立、念願の“自転車での中国大陸横断”を実行。
ランドナー自転車と装備
- かつて一世風靡した今や希少なドロップハンドルの“ランドナー自転車”とともに上海港へ上陸
- 装備重量70kg(中には、衣服、食糧、テント、シュラフ、ランタン、鍋、バーナーなどキャンプ用品も)。
いつも大人一人を背負っているようなもの。この重量での最初の一漕ぎがきつい。 - 命綱はGPS(緯度経度、標高、気温などが表示される)。ソーラー充電器も必需品。
中国での蘇州とは?今後日系企業は何処へ行くべき?
- 蘇州は間違いなく中国No.1の場所。文化レベル、経済レベル、ビジネス、インフラもBEST。
- 新しい行き先を探すなら、その街の将来性を見極める必要あり。街の発展、将来性は周りの近郊都市から街の中心へ近づいて行った時の様子を見れば良い。
- 日本企業の活躍エリアは基本的には上海-北京-成都-広州を結んだ四角形の中。このエリア内の都市には日系企業が必ずある。景色はどこもほとんど同じで食事が違う程度。合肥は日系の伸び率が現在中国No.1。
中国大陸横断180日の旅
- ルートは基本312号線。蘇州~合肥~西安~蘭州~青海~(黄河の源流)~敦煌~ウルムチ。
- 一日の走行距離=その日のホテル代。30元~80元でも意外と住み心地は良い。シャワーに難?
- 食事はすべてローカルで7~8元/食、屋台も好吃!食事は一日の大きな楽しみ。
大学のそばには安くておいしい食堂が必ずある(これ鉄則)。 - 信陽(出発から約1000km)の路上で梨を食べた瞬間、世間のしがらみから一気に解放された。このあたりから心身ともに“本当の旅”が始まる。
- 西安で台湾出身70歳のバイカーに出会い、しばらく行動を共にする(ホテルは別だが・・・)。人生にひと癖ある彼とは今現在も交流中。他にもたくさんの出逢いあり!
- 蘭州は資源開発で潤っている街。街中にはポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ。消費活動が旺盛。
- 蘭州ラーメンは生ニンニクをかじりながら食べる(大発見)。これ以上の食べ方は無い!
- 青海湖(標高3,200m)は綺麗だが観光地化しすぎて期待外れ。空の雲がやたら近い。3,000mを超えたあたりから高山病(頭が割れるように痛い)に苦しむ。
- 黄河源流を求めて進むが、道路も民家も無くなる。約2週間人との接触なし。標高4,500m、GPSのみが頼り。やっと辿り着いて飲んだ黄河の源流の水はとても甘かった。
- テント生活でのとある夜、藏獒(チベタン・マスティフ:羊の番犬で、体重80kgもあるもはや巨大な狼)10頭に襲われる。スタンガンも役に立たず(後で聞いたが有効な武器はピッケル)。
生きて帰れて良かった!
最後に
『夢』を叶えるためには、パートナーの理解が必要。そのためには、自分の想いを『言い続けること』が大切。これは経営やマネジメントでも同じです。