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聞けば納得!漢方の豆知識で病気の予防と生活習慣の改善蘇州-上海ビジネスフォーラム活動報告
開催概要
日時 | 9月20日(土)15:00~18:00(勉強会) |
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テーマ | 聞けば納得!漢方の豆知識で病気の予防と生活習慣の改善 |
講師 | 葉 紅(春澤医療サービス・上海春澤中医クリニック院長) |
幹事 | 薛 国栄 |
場所 | 桃園渡暇村酒店(蘇州新区) |
出席 | 勉強会:25名 交流会:21名 |
会費 | 勉強会:30元 交流会:120元 |
勉強会の内容
叶先生は1983年上海中医大学を卒業後、長年の内科医、日本留学、日系企業健康コンサルタントの経験を積んで、現在上海春澤医療サービス・中医クリニックにて主に日本人駐在員の病気治療および健康指導に活躍し、上海でも珍しい日本語に精通された漢方医です。
まずは漢方の健康理念から
漢方は医学に対して中国古来の伝統文化であり、哲学に近いものであると説明がありました。陰陽五行論に基づいて、整体観念・弁証論治を使って、人体や病気を理解します。
「治未病」が漢方の最も活用できる分野
WTOの世界健康調査によると、健康状態の人口はわずか5%、病気が20%、その他の75%が亜(擬似)健康状態といわれ、常に自己で身体状態の調整が必要です。
漢方では人間の体が気、血、津液この三つの要素から構成され、3要素のバランスがとれれば、体が健康で、崩れたら病気となります。漢方の知識で或いは漢方医の指導で常に自分の体の状態を確認し、陰陽のバランスを調整すれば、健康保持或いは回復が図れます。
生活習慣病の対策について
細かく説明がありました。
上海在住日本人駐在員2011年、2012年の検診結果より、高脂血、肥満、脂肪肝(肝機能障害)が上位3つとなり、発生率も高く示しました。人間は1日分の必要カロリー分と様々な食べ物のカロリーデータを比較して食生活を管理する様、食生活改善の3原則:
①適正エネルギーを摂取:自分の体重や運動量に見合ったエネルギー摂取量を算出して、それを目安として腹八分目を心がける。
②栄養バランスの維持:栄養のバランスを考えていろいろな種類の食材を選ぶ。特に野菜を多く取り、脂肪を控えめにする。
③規則正しく食事:朝、昼、夕の1日3回、規則正しい時間に均等な量の食事をとる。
又、間食を避けるのが望ましいが、食事の間隔が大きく開く場合は控えめにとる。を遵守する事が重要です。
また、平日の運動量目安、確実なダイエット目標の設定についても解説がありました。
漢方治療の特徴
高血圧、低血圧、アレルギー、腰痛、冷え症、膀胱炎、生理痛、円形脱毛などの例を挙げながら、また自覚症状があっても検査ではわからない病気について、漢方治療が有利であるという漢方治療の特徴を下記の様に解説しました。
①漢方薬しか治らない病気がある。
②漢方薬の方が、治療効果の高い病気がある。
③漢方薬を西洋薬と併用すると、治療効果が上がる病気がある。
④漢方薬は、胃弱やアレルギー体質などで西洋薬が飲めない人に使えることがある。
⑤漢方薬は「体質異常」を治す為のすぐれた薬が多い。
⑥漢方薬は、病気の治療だけではなく、全体的な視点で、患者の陰陽バランスを取り戻す。
⑦漢方薬は、高齢者医療において西洋薬にはない治療効果のすぐれた薬がある。とくに体力の低下傾向のある人に、その機能や免疫を高める薬が多い。
⑧漢方薬は、一つの薬剤で多くの薬効を持っているために、少ない薬剤で済むことがある。したがって、副作用も少なくなる。
⑨漢方薬は、西洋医学的な検査に異常がなくても、自覚症状から異常をみつけだし、治療ができる場合がある。 この為“異常がありません”と言われても、不調が続けた場合は、漢方治療を試みてください。
⑩漢方薬は、化学合成で作られた物ではなく、自然界の植物、動物、鉱産物からの物が殆んどです。
質疑応答
最後は質疑応答を普段より長く設け、漢方の歴史、具体的な病気の治療法などについて聴講者の質問に回答しました。特に、漢方治療は個々人の体質、現在症状などを総合的に判断して処方を出し、薬草を煎じて患者に出すのが原則だと強調しました。
もし何か健康上、お悩みにおられる方は葉紅先生を以下のAddressにお気軽にご相談してOKです。
Tel: 021-5386 2670
Mobile:135-0182-5800
Mail:yeh@harusawa.cn
www.harusawa-clinic.com
交流会
ちょうど2卓で叶先生に脈を診ってもらったりして指導を仰ぎながら少し賑やかな交流会でした。
その他
長い間、1名女性実行委員が不在でしたが、今回新たに近藤ゆかり様を実行委員に選出しました。