紫砂壺と竹海の里、宜興を訪ねる研修旅行蘇州-上海ビジネスフォーラム活動報告

開催概要

日時 5月23日(土)
テーマ 紫砂壺と竹海の里、宜興を訪ねる研修旅行
講師
幹事
場所 江蘇省宜興
出席 49名(大人47名:子供2名)
会費 250元×43名、4名×210元(入園料60歳以上50元)

行程

08:40 蘇州シャングリラホテル前出発
11:10 宜興着
11:20 昼食
12:20 宜興竹海風景区研修
13:50 中国陶都陶器芸術博覧中心見学
16:10 宜興出発
18:10 蘇州シャングリラホテル前着後 解散

研修内容

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宜興市紹介

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江蘇省の南部に位置する陶器の町として全国的に有名(「陶都」と呼ばれている。
7000年以上の歴史を持ち、春秋時代は呉に属し荊邑と呼ばれた。 秦は陽羡県を置き、晋代に義興郡と改められた。隋は郡を廃して県を置き、唐は義興県を常州の管轄下に置いた。北宋期に宜興県と改められ、清に入ると人口増加から宜興県と荊渓県に分割された。1912年、再び合併され、1983年に市に昇格。
4大名物は『陶器』『茶葉(古代の呼び名がそのまま残り「陽羨茶」とよばれる)』『竹林』『洞窟』である。

宜興竹海風景区

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国家級AAAA風景区、また中国国家風景名勝区に指定され、「華東の第一竹海」「太湖の第一源」「蘇南の第一峰」など、雄大な自然を背景とした美名を誇っている。
特に竹海は 縦横8百里で、まるで緑の深い海の様である。
海抜611.5mにある「蘇南第一峰」までは、ロープウェイが設置され、広大な風景区や、隣接する省を見渡すことができる。一年中太湖からの渓流が流れ、清らかな空気に満たされているので、 「天然の酸素バー」とも呼ばれている。

中国陶都陶器芸術博覧中心

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2006年10月にオープン。1階は、中国十大陶芸産地の作品市場、2階、3階は、中国全土の陶器名作を集めた展示会場となっており、宜興紫砂のみならず、中国全土の様々な陶器にゆっくりと触れることのできる展示センターである。

その他

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今回は、宜興出身で『中国宜興紫砂収蔵鑑賞委員会 理事』を務められている厳佳黎さんにもご参加いただきました。厳さんのご実家は数代に渡り陶器工房を開設されており、幼いころから良質の“土”に触れ、作品を作ってこられたとのことで、現在ご自身も蘇州市内に工房を持たれ、子供向け陶芸体験教室や、大人向けの陶芸教室まで、幅広く活動されています。そんな陶器のプロから、宜興と陶器の歴史、また、宜興紫砂壺の良し悪しを見分けるコツ、等をレクチャーいただきました。例えば、「価格が高い、安い、の差は、使っている土の産地や、作り方(手作り、半手作り、型を使った量産品)などである」また、「安い物は、土に様々な薬品を混ぜ、発色を良くしたりすることから、手で触れた後、手に薬品のにおいが残ることもある」等。

また、中国陶都陶器芸術博覧中心では、展示されている個々の作品の特徴、評価価格などもレクチャーいただきました。

研修まとめ報告

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雄大な自然に囲まれ、中国でも有数の陶器の産地である宜興にご興味を持たれていた方も多かったようで、49名(内子供2名)というたくさんの皆さんにご参加いただきました。

宜興竹海風景区は、まさに“竹の海”といった表現がぴったりの広大な竹林と、その中に点在する、湖、池、そして、川底まで透き通った水が滔々と流れる小川、流れる空気は澄み渡っており、そこにいるだけで身体の中から元気になる、そんな場所でした。皆さんたくさん深呼吸されてきたと思います。

中国陶都陶器芸術博覧中心では、宜興のみならず、「景徳鎮」をはじめとした中国全土の有名な陶器作品が展示され、中には1000万元ほどの値打ちのある作品もあり、興味深く鑑賞されておりました。また、同じ建物に、宜興の工房などが出店した市場があり、それぞれに興味のある茶器、茶葉などを買い求めていらっしゃいました。

蘇州~宜興の移動時間中には、昨年に引き続き、生ギターの演奏で大いに歌い、盛り上がり、途中、陶芸のプロのレクチャーと質疑応答時間を設け、宜興紫砂壺の知識を少しだけ頭に入れて、本場、宜興での研修を行えたと思います。また、初参加の方(18名)も含め、それぞれに参加者皆さんとの交流を積極的に図り、和気あいあいとした、楽しい研修の一日を過ごせたのではないかと思います。

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