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AIの最新動向とNTTComグループの取り組み蘇州-上海ビジネスフォーラム活動報告
開催概要
日時 | 3月16日(土) |
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テーマ | AIの最新動向とNTTComグループの取り組み |
講師 | 市川 岳氏(NTT 通信系統(中国)有限公司 日系営業部門長) |
幹事 | 薛 国栄 |
場所 | 桃園度暇村大酒店 |
出席 | 勉強会:31名 交流会:24名(講師含む) |
会費 | 勉強会及び交流会共140元 |
勉強会の内容
1.中国のIT事情
- 米中貿易摩擦のIT分野への影響
- 中国のICTマーケット
- BAT
- 海亀族
留学して帰国者を指す。語源「海帰族」と同じ発音のため流行った。留学者の人数が多いことと政府の起業サポート政策を紹介 - 中国IT市場の外部環境
- 急激なサイバー空間の拡大とネット安全問題
2.AIとは?AIの市場
- 最近のAIに関するニュース
将棋、クイズ、車自動運転、銀行・保険会社電話オペレーションサポートなど - そもそもAI(人工知能)とは?AI研究とは?
研究者の中で統一されていないが、「人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステムのこと」を示す
画像・音声・感情・状況を認識させて知識化して判断・予測することがAI研究の営み - AIの技術分野
汎用型AI(鉄腕アトム、ターミネータなど)と特化型AI(AlphaGO、Siriなど)の2種類がある
画像分析、言語認識、データ分析、複合技術と4つの分野に分ける - NTTが考える4つのAI
Agent-AI、Ambient-AI、Heart-Touching-AI、Network-AIを含む - なぜ今AIブームが来ているか?
第三次AIブームが起きている理由:データ収集の便宜、ハードウエアの進化、アルゴリズムの進歩が原因 - Deep Learning(深層学習)
大量データを入力して従来の機械学習と違う脳神経構造を模倣した多層構造のニューラルネットワーク学習を通して人間を勝る精度の識別能力を実現 - 2025年までのAI大予想
現在は特化型AI技術が進歩中、2025年には汎用型AIが登場すると予測 - 中国のAI市場の構造と規模
- AIに関する特許数
- 2015年に中国勢が米国を超えた
- AI分野の論文数
論文数も中国が一番 - AI研究における世界の大学ランキング
Top20には中国3校、米国がダントツ、 - AI関連企業のエリア分布
全世界4925社、Top5は米国、中国、イギリス、カナダ、インド - 中国のAI政策
- 中国AIの先進事例
都市プレーン、顔認証システムを紹介 - まとめ:中国はAIで世界をリードできるか
まだ米国には大差があるが、データ量、国民の理解度、モバイル決済の浸透度、官民学連携体制の利点から期待できるところもある
3.NTTComの取り組み
- 会社概要
- 事例1:COTOHA Tranlsator
ファイルまるごと翻訳、かつ高精度のAI翻訳プラットフォーム(7時間→2分) - 事例2:コンタクトセンター
- 事例3:Takumi Eyes
- 化学プラントの運転支援
- 事例4:RPA(WinActor)
まとめ
勉強内容についての感想:AIの定義から、この業界に纏わる技術分野、市場、研究動向、各国の勢力データなど、全容がわかる講演でした。
実応用例もたくさん紹介され、NTT自社のファイルフォーマットを壊さずそのまま翻訳できるCOTOHAは印象深いものでした。
最後の有名人の発言はどうしてもマイナスのニュアンスが聞こえるのも意味深いものでした。
交流会
2卓でおいしい料理を囲み、初参加者を混じって楽しい交流が行われました。