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中国における組織統合の苦労話&HIFIデモストレーション上海ビジネスフォーラム活動報告
開催概要
日時 | 8月30日(土)15:00~17:30 |
---|---|
テーマ | 中国における組織統合の苦労話&HIFIデモストレーション |
講師 | 上海電音馬蘭士貿易有限公司 総経理 西澤 英樹さん、副総経理 桑原 純さん |
場所 | 紅房子西菜館 |
出席 | 39名 |
内容
D&Mホールディングスについて(西澤さん)
先ずは西澤さんよりD&Mホールディングスと上海電音馬蘭士貿易有限公司について説明して頂きましたので、ポイントをご紹介します。
- 代表的なDENON、marantzブランドのほか、など、合計10ブランドを取り扱い、セールス部門では全ブランドを販売している。
- 商品や地域によりグローバル・マーケティング(米国、欧州、アジア)を推進している。
- 近年、米国では中高級品に市場をシフトしている。
- 日本の裁判所で音による裁判記録用に同社製レコーダーが採用されている。信頼性を評価。
- 日本ではDENON、marantzブランドで約40%のシェア、国内トップ。(!)
- 中国では両ブランドで約30%のシェア。中国ブランドの合計シェア45%という市場で健闘中。今後、日本並みのシェアを目指す。(!)
中国ではラジオやテレビなどの小さなスピーカーで「音」に慣れ親しんできたため、販売のポイントとなる「良い音がどれだけ人生を豊かにしてくれるか」ということを知ってもらうことが非常に難しいそうです。
オーディオとDENONの歴史について(桑原さん)
オーディオ元年はいつか?
- 1877年
仏・クロ、音の記録と再生方法提案エジソン、錫箔円筒式蓄音機フォノグラフ録音再生発明(1分間) - 1886年
ベル研究所、鑞管式蓄音機グラホホン発明(円盤式も同時)ベルリナー、平盤式録音機グラモフォン特許提出 - 1890年
エジソン、天皇にフォノグラフ献上 福地源一郎「蓄音器」を正式名称と宣言 - 1904年
SP(Standard Playing)レコード両面2曲、音楽再生最大8分間 - 1907年
日米蓄音器製造(株)設立 初の国産レコード会社 - 1909年
日本コロンビアの前身・ニッポノフォン発売 - 1951年
日本コロンビア、第1号LP(Long Playing)両面12曲・最大1時間録音可
DENONブランドの歴史
「DENON」は1910年に設立、生誕100周年を目前にする日本コロムビア株式会社((現在のコロムビアミュージックエンタテインメント株式会社)の電機部門が分離独立した会社で、音楽を基盤とした日本最古のエンタテインメント企業の系譜です。
その輝かしい歴史と共に、「DENON」のブランドそのものは、昭和14年に立ち上がり、日本で始めての録音機製造会社「株式会社日本電音機製作所」を発祥とします。「DENON」はその両者を源流とし、現在高級オーディオメーカーとして世界中で高い評価を得ています。
DENONの誕生=国産円盤録音機の誕生です。
終戦を国民に伝えた「玉音放送」もDENO製円盤録音機で記録され、1945年8月15日に再生、放送されました。まさに、「終戦」という日本の歴史の節目を刻んだブランドだったのです。1940年の東京オリンピックを控えた時期、DENONはNHK向けの国産初円盤式録音機を完成させました。その後、戦時中には録音機は放送以外の用途にも用いられました。終戦後、全国のNHK放送局でDENONの製品が採用されました。昭和25年のテープレコーダーの登場後、円盤録音機の時代が終焉を迎え、DENONはテープの時代へと入ってゆきました。
(テープ時代以降は来年の勉強会にて。)
使用機材
Marantz
SACD player SA-7・Pre-Amp SC7S2・Power-Amp MA9S2
Snell
Speaker X-reference Tower
(このブランドもD&Mのブランドです)
曲目
HIFIデモンストレーション(桑原さん)
- CD/エンヤ
- SACD/バイオリン7種聞き比べ
- SACD北京フィル交響楽団「紅旗」
- SACD/ジャズボーカル、「サマータイム」(マッキントッシュ器材での録音)
- CD/アーロンネビル&?リンダロンシュタット「Don’t so much」
- CD/ピリス モーツァルト「ピアノソナタ17番」から第一楽章
- CDヴィバルディ「四季(冬)」から第一楽章
- CD/夏川りみ、「涙そうそう」
- CD/「マーラー交響曲第8番」から第五楽章
まとめ
オーディオをテーマとした勉強会は今年で4回目です。上海D&M様からは毎回多大なるご協力を頂いています。参加希望者の殺到するSBF恒例行事のため、今年は初の外部会場での実施となりました。上海D&M同社の皆さんには、大雨の中、前日夜遅くまで搬入とセッティングをして頂いたそうです。ご協力頂いた上海D&Mの皆さんにこの場をお借りして、御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。
今年も桑原さんの味のある「語り」と「選曲」、そして素晴らしい機材で音楽を楽しむことができました。桑原さんのファンにとっては、年に一度の夢のようなひとときで、いつまでも聴いていたかったというのが本音でしょう。毎回、音楽の良さをあらためて実感させてもらっています。西澤さんの「良い音がどれだけ人生を豊かにしてくれるか」という言葉も印象的でした。
(少し残念だったのは、参加者のマナーです。桑原さんのお話し中や音楽の再生中におしゃべりをされていた方がいたようです。年に一度のオーディオ勉強会を心待ちにしている会員が多数いらっしゃります。次回はマナーを守って参加して下さいね。)
新規会員及びゲスト参加者
方 興光さん(福利信息技術(上海)有限公司)
野中 信吾さん(ナミキ商事株式会社)
長根 良次さん(科陽(上海)貿易有限公司)
鈴木 博也さん(備長炭焼き鳥居酒屋 花紋)
田沢 靖史さん(靖史軟件科技(上海)有限公司)
田沢 優美さん(恒明企業有限公司(HK))
青山 宗典さん(上海華湘貿易発展有限公司)
食事会
勉強会会場となった紅房子8階にて、洋食バイキング。
参加38名。
開放的なお洒落な空間で、「涙そうそう」の余韻を引きずりながら、いつも通り楽しく美味しい時間を過ごしました。